いよいよ、レッスン14 ソケットレンチ用ソケットで学んだ
「ソケット」を回すための工具を紹介していきます!
ハンドルの特長を理解すると、適材適所で工具の使い分けができるようになります。
工具の使い分けは、安全で効率のよい作業のための第一歩!
じっくり学んでいきましょう♪
ねじにはめる「ソケット(ソケットレンチ用ソケット)」に組み合わせて使う持ち手の工具のこと。
用途に合わせて、さまざまなタイプのハンドルがあります。
ラチェットハンドルとは、ソケットレンチ用ハンドルの代表格。
ラチェット機構により、ハンドルの往復運動で締め付けや緩めの作業ができることが特長。ラチェット機構については、レッスン7 ラチェットめがねレンチ類で復習しましょう!
\ ねじはなぜ締まるの? / ねじの基礎知識
KTCのラチェットハンドルは、プッシュボタンを押しながら、ソケットの取付け・取外しを行います。
※製品によって操作方法が異なる場合があります。
KTCのラチェットハンドルは、作業中にソケットが不意に外れないよう確実に保持するため、「ユニオン機構」を採用しています。
そのため、プッシュボタンを押しながらでないとソケットの取付け・取外しができません。
レバーの向きを変えることで、締める・緩める方向を切り替えます。
レバーの切替えが不十分だと、故障の原因になるので、確実に切替えましょう。
※切替レバーの向きは内部構造によって異なります。
同じメーカーでもタイプが違うと向きが異なる場合があるので、実際の製品で確かめて下さい。
4.ねじを締められるところまで、手で締め付ける。
5.ラチェットハンドルを使ってねじを締める。
6.グリップ(柄部)をしっかりにぎり、適切な力でボルトを締める。
使い方はバッチリ!でも色々種類があって、
どれを選んだらいいかわからないよ
ではラチェットハンドルを選ぶポイントを
学んでいきましょう!
これまで学んだ工具と同じように、ラチェットハンドルにも柄の長さにバリエーションがあったり、「首振りタイプ」があるなど、作業環境に合わせて選ぶことができます。
また<差込角(ドライブ角)のサイズ>は必ず確認しておきましょう!
差込角とは、ソケットレンチ用ソケットと、ソケットレンチ用ハンドルを接続する部分のこと。sq.はsquare(スクエア、英語で四角の意味)の略で、差込角のサイズの後につける記号です。
例えば9.5sq.の差込角は、四角の二面幅が9.5mmです。
自転車からバイク、自動車まで幅広く使えるので、初めてのラチェットハンドルには9.5sq.(スクエア)がオススメです。
※メーカーによってはインチ表示の場合もあります。
その場合は、「3/8インチ」の差込角を選んでください。
9.5mm = 3/8インチ
差込角(ドライブ角)は5種類あり、差込角が大きくなるほど強い力で締め付けられるようになり、大きなサイズのねじを回せるようになります。
必要なねじのサイズに対応しているソケットのラインナップを確認して、差込角を選びましょう。
但し、ねじのサイズがソケットの設定範囲の上限に違い場合は、大きい差込角を選ぶほうがより安全に作業できます。
作業環境に合わせて、工具を使い分けすることが、安全かつ能率・効率のよい作業ができる近道です。
ラチェットハンドルの操作に慣れていない時は、特にねじを締め付け過ぎ痛めてしまいがちです。ネプロス ラチェットハンドルは、90枚ギアを採用しており、繊細な力加減を必要とする箇所や振り幅が小さい狭い箇所でも快適に作業できます。
▶︎ネプロス 9.5sq.ラチェットハンドル
(NBR390)
どの部分を握っても力をかけやすいグリップ形状。36枚ギア。
▶9.5sq.ラチェットハンドル
(BR3E)
90枚ギアのラチェットハンドルってなんだか凄そう…。
でも初めて使う工具でこんな凄そうなやつ、
もったいなくて使えないなぁ。
工具に慣れていない時だからこそ、
力任せでねじを痛めたり、怪我をしないよう、
自分が安心して使える工具を選んでね。