



パーツとパーツを繋ぐことで、世の中のものを支えているねじ。
手のひらサイズの部品から、何百メートルもあるタワーや橋まで、
ものとものを繋ぐねじのパワーはすごいんです!
どうしてねじは回すだけでパーツを繋ぐことができるの!?
工具を使うならぜひとも知っておきたい、ねじの基礎知識をご紹介します。

K2に問題です!ねじを締めるにはどうすればいいでしょう!

そんなの簡単だよ!
手や工具を使ってねじを回せばいいんだ。

じゃあ、回すとねじが締まるのはどうしてかな?

えっ……ねじのギザギザと、
ねじ穴のギザギザがぴったりくっつくから…?

・・・・。

・・・・。
分かっているようで、意外と説明できないねじの仕組みを理解していきましょう!
ねじを締めるとき、ねじの頭は横に回るけど、ねじ自体はどんどん下に
進んでいきます。
つまり、ねじは「回転運動を直線運動に変える機構」なのです。




ねじも、同じように「戻ろうとする力」で止まっています。


実は、目に見えないとっても小さな変化量ですが、ねじも伸びたり、縮んだりしているんです。このことを覚えておきましょう。


ねじが締まっている仕組みはこれでわかったかな?
では、次にいってみよう!

ゼムクリップで、5枚の紙を挟んでみよう!

できた!
いい感じにしっかり止まったよ!

いいね!
次に、同じサイズのゼムクリップで、20枚挟んでみて?

挟めたよ!
でも外してみると、クリップの隙間が
ちょっと開いちゃったな。

じゃあ最後に、同じサイズのゼムクリップで、
50枚挟んだらどうなるかな?

うーん!これは容量オーバー!
クリップも完全に隙間が広がって、
元に戻らなくなっちゃったよ~!




ねじも目に見えない微妙な変化ですが、締めすぎると
クリップと同じようにねじも伸びてしまい、挟む力が弱くなります。
挟む力が弱くなると、ねじがゆるむ原因になります。

実はねじも伸びちゃってるってことはわかったけど、
気づかないから気にならないよ。

そうだね。ではもうひとつだけ実験!
さっき50枚の紙を挟んだクリップに、もう一度50枚挟んでみよう。

うん、挟めたよ!

じゃあ、同じクリップで今度は5枚の紙を挟んでみて?

あらら、挟めなくなっちゃった。

ふふふ、そうでしょ。ねじにも同じことがおきてるんだよ。

えっ!?
ねじの戻ることができる範囲を超えた力で締めると、
ねじが伸びてしまって戻らなくなります。
つまり、締めたはずのねじが知らない間に緩んだり、
外れたりしちゃうことに!


でも、ねじを締めすぎたかどうかなんてわからないよ!

ふっふっふ、それが分かるんだよK2くん。

えーっ!

どれくらいの力でねじを締めたかわかれば、
締めすぎてねじが伸びてしまうこともないね!
次回はそんな便利な工具、「トルクレンチ」をご紹介します♪


