『めがねレンチって何?』『めがねレンチの正しい使い方って?』
まずはじめに正しい使い方の大事なポイントを解説していきます!
めがねレンチの正しい使い方を知れば、作業の効率アップにもつながりますよ。
はじめにめがねレンチとボルト・ナットのサイズが合っていることを確認しましょう。サイズが合っていないと、めがねレンチとボルト・ナットの間がぐらついてしまいますので、サイズの合ったものを選びましょう。
サイズを合わせたら、手でボルト・ナットを締めていき、ボルト・ナットが固定できるまで締めてください。次に固定したボルト・ナットにめがねレンチをはめ込み、回しましょう。その時、ボルト・ナットのかかりが浅くならないよう片手をめがねレンチの先端に添え、奥までしっかりはめ込むことが大切です。
最後にしっかりと締め込むことを忘れないようにしましょう。
サイズが合っていなかったり、片手で使用すると、めがねレンチとボルト・ナットのかかりが浅くなり、しっかりと締めることができなかったり、ボルト・ナットを痛めてしまうことがあるので注意しましょう。
「間違った使い方」の動画では、めがねレンチがななめにかかっていて、隙間ができてたよね?あれではめがねレンチが滑って外れたり、ボルト・ナットを痛めてしまうことがあるよ!
スパナがボルト・ナットを2点でとらえるのに対して、めがねレンチは6点でとらえるのが特長。
そのため、スパナよりしっかり締めることができます。
しかもリング状になっているため、頭部がボルト・ナットから外れにくく、均等に荷重をかけることができ、安定した作業が可能なのでおすすめですよ♪
次はめがねレンチの選び方を学んでいきましょう♪
作業環境に応じた「柄部の長さ」と「角度」のものを選びましょう。柄の長さはロングタイプが一般的ですよ!
最も一般的なタイプ。大きなトルクもかけやすいことが特長。また、柄部がオフセットしている(曲がっている)ため、平らな場所にあるボルト・ナットに使う場合も、手の入るスペースが確保できます。くぼんだ場所にあるボルト・ナットにも使えます。
狭い場所での使い勝手をよくすると同時に、ボルト・ナットに効率よく力を与えるKTC独自の45°×6°のオフセット角(柄の曲がりの角度)を採用しためがねレンチです。
▶45°×6°ロングめがねレンチ(M5シリーズ )
ロングタイプでは入らないような狭い場所で使用します。柄が短いので大きな力はかけられませんが、小さいボルト・ナットにも使いやすいタイプです。
▶45°×6°ショートめがねレンチ(M5Sシリーズ )
今回ご紹介したオフセットタイプのめがねレンチは、KTCのラインナップです。メーカーによっておすすめする角度や長さはさまざま。
少し角度や長さが変わるだけで、格段に作業しやすくなることもあります。用途によって使い分けて、あなたの好みの工具を見つけてみてね!
迷ったときは、ケイティおすすめの工具をチェックしてみて♪
オフセットタイプのめがねレンチでは入らないような狭く奥まったスペースにあるボルト・ナットにも使えます。特に大きな力で締め付ける必要がある場合は、超ロングタイプが適しています。
工具は基本的にテコの原理を利用して、ねじを締めつけています。そのため、柄が長ければ長いほうが大きな力でねじを締めつけることができるようになります。
では、柄が長い工具だけ揃えておけばよいのでは?と思いますよね。柄が長い工具は、その分広い作業スペースが必要となり、場所によっては使えないことも。また、強い力で締め付けすぎると、ねじを痛めることにもなります。対象となるねじに適した力で締め付けることも大切なポイントです。
少しレベルが上がってきました。がんばりましょう♪
めがねレンチには他にもこんなバリエーションがあります。
「ラチェット」については、この後のレッスンでビシバシお伝えしちゃうよ♪
自動車のブレーキパイプのフレアナットなどに使用するめがねレンチ。「フレアナットレンチ」とも呼ばれています。頭部先端が開いているので、配管の途中にあるナットを回すことができます。
▶ブレーキパイプ用めがねレンチ(MZ10シリーズ)
頭部にラチェット機構(一方向にしか回らない仕組み)を組み込んだめがねレンチ。レンチをボルト・ナットから外すことなく連続して回すことができます。
▶ラチェットめがねレンチ(両頭首振りタイプ)(MR1Aシリーズ)
作業のしやすさを考えて設計された、KTC独自の角度がついためがねレンチ。10mm×12mmが一般的なサイズですが、対象となるボルトのサイズを十分ご確認ください。
▶45°×6°ロングめがねレンチ(M5シリーズ )