『スパナの正しい使い方って?』
スパナは、ボルトやナットを締めたり緩めたりするときに使う工具のひとつ。工具といえばスパナの形が思い浮かぶ人が多い、代表的な工具です。
スパナ(Spanner)はイギリス英語、レンチ(Wrench)はアメリカ英語でねじる、ひねるといった意味を持つ単語です。日本では、 先端が開放されているオープンエンドレンチ(open-end wrench)をスパナと呼ぶことが一般的です。また、レンチはボルトやナットなどを締め付けて固定したり緩めて外す作業を行うための工具の総称として使われています。
\ ねじはなぜ締まるの? / ねじの基礎知識
まずはじめに正しい使い方の大事なポイントを解説していきます!
使う機会の多いスパナの正しい使い方、もう一度チェックしてみましょう。
はじめにスパナとボルト・ナットのサイズが合っていることを確認しましょう。サイズが合っていないと、スパナとボルト・ナットの間がぐらついてしまいますので、サイズの合ったものを選びましょう。
M12のボルト=12mmの工具ではない!?
本当はとっても難しい! 「ねじのサイズ」と「工具のサイズ」の関係
サイズを合わせたら、手でボルト・ナットを締めていき、ボルト・ナットが固定できるまで締めてください。
次に固定したボルト・ナットにスパナを差し込み、回しましょう。その時、スパナとボルト・ナットのかかりが浅くなったり、スパナが滑って外れてしまわないよう片手をスパナの先端に添え、スパナを奥までしっかり差し込むことが大切です。
最後にしっかりと締め込むことを忘れないようにしましょう。
一般的なスパナは、口径部が柄に対して15°の角度を持っています。これを裏表交互に使う事で表面だけでは締められない角度のねじも締めることができます。
サイズが合っていなかったり、片手で使用すると、スパナとボルト・ナットのかかりが浅くなったり、スパナが滑って外れてしまうことがあるので注意しましょう。
「間違った使い方」の動画では、ボルト・ナットに対してスパナを斜めにかけてまわしていたよね?
あれではスパナが滑って外れたり、ボルト・ナットを痛めてしまうことがあるよ!
スパナの正しい使い方はわかりましたか?
次はスパナのラインナップとバリエーションです♪目的によって使い分けてみてね!
片側にスパナ、もう一方にリング状のめがねレンチの頭部がついています。早回しに適したスパナと強い力がかけられるめがねレンチの機能をかねそなえています。
▶コンビネーションレンチ(MS2シリーズ)
スパナやめがねレンチなどボルト・ナットを回す工具の呼び(サイズ)は、口径部の二面幅寸法で表します。
例えば、二面幅12mmと14mmのボルト・ナット用のスパナは「12×14」と呼ばれています。KTCでは、5.5mmから46mmまでのサイズをそろえていますよ!
スパナはボルト・ナットを回す代表的な工具ですが、自動車整備の現場では、ボルト・ナットをより確実に回すことができるめがねレンチのほうがよくつかわれています。
▶工具の基礎知識 めがねレンチ類
ねじにはめる「ソケット(ソケットレンチ用ソケット)」と持ち手となる「ハンドル」とを組み合わせて使う工具のこと。ソケットを交換することで、ハンドル1本で何役も使い分けできることから、ねじに合わせて何本もレンチを用意しなくて良い点が特長のひとつです。
▶工具の基礎知識 ソケットレンチ[入門編]
1本で2サイズのボルト・ナットを回すことができます。10mm×12mmが一般的なサイズですが、対象となるボルトのサイズを十分ご確認ください。