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【なるほど!工具ノート その21:工具のかたちの秘密】
なるほど!工具ノート 2016/09/06
みなさん、こんにちは。先月は工具ノート出版化準備にあたり、お休みをいただきありがとうございました。いつも応援いただいた方からも多数ご購入いただき、とても嬉しかったです。本当にありがとうございます。引き続き、がんばってまいりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
今回のテーマは「工具のかたちの秘密」です。先日、社内の倉庫を掃除していると、不思議なかたちの工具をみつけました。「スパナに似ているけど、ヘッドが丸く伸びて、厚さも薄いなあ。」気になった私は調べてみることにしました。
調べてみると、この工具は「ペダルレンチ」という自転車のメンテナンス専用の工具であることが分かりました。用途はその名の通り、自転車ペダルの脱着するための工具で、ペダルの付け根にある二面幅を回すために使います。「二面幅を回すなら、スパナでもいいのでは?」と疑問に思ったので調べてみると、レンチを差し込む部分が狭く、通常のスパナの厚さでは作業ができないものがあるため、先端が薄くなっていることが分かりました。「じゃあ、スパナの厚みを薄くするだけで良さそうなのに、どうして不思議な丸いかたちをしているんだろう?」
気になったので上司に相談すると、ヒントをもらうことができました。「いいところに目をつけたね。工具の『強度』に注目してごらん。」
なるほど! 先端を薄くするだけだと、回す時に発生する力を受ける体積も小さくなってしまいます。だからこそ、力を受ける体積を確保するために、横に丸く伸びたようなかたちをしているのですね。工具の強さは、材質にばかり注目していましたが、「かたち」も強度を決める大切な要素だということが分かりました。早速、上司にこのなるほどを伝えると「実は、工具の強さを決める要素は『かたち』以外にもあって、『製法』もその一つ。たとえば、このペダルレンチは『鍛造』で作られていているんだ。薄くて強いと、お客様からも評判がいいんだよ。」と言われました。
なるほど、まだまだ知らないことが沢山ありそうです。これからも、色んな視点で工具をみていきたいと思います。次回もまたみてくださいね。
▼KTC ペダルレンチ
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