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DOCOMO TEAM DANDELION RACING (ドコモ・チーム・ダンディライアン・レーシング) - メカニック/春田浩三さん
KTCチア部 2016/06/09
モータースポーツの世界においても、その究極のパフォーマンスを追求したマシンとドライバー&ライダー、そしてチームやメカニックたちを支えているKTC。今回はそのテストの現場にお邪魔してチームのこと、マシンのこと、KTCの工具についてお話しを伺いました。
世界とも肩を並べるレベルの高いマシンは、意外にも誰もが購入可能なKTCの工具たちによって整備&セットアップされていました。
今回は自動車レースの国内最高峰/全日本スーパーフォーミュラ選手権を戦う「DOCOMO TEAM DANDELION RACING (ドコモ・チーム・ダンディライアン・レーシング)」のメカニック/春田浩三さんにレースメカニックの仕事について語っていただきました。
マシンのセットアップの重要性について
「ベースとなるセットアップは、レースに向かう前までに工場で行います。そこでレースの勝敗の八割が決まると言っても過言では無いですね。サーキットではコースコンディションや天候によって、レースの作戦を練りマシンのセットアップを決めるエンジニアが割り出したデータと、実走行でのフィーリングのあいだに生まれるズレをアジャストしていきます。エンジニアからの指示はミリ単位ですから、それにいかに早く正確に応えられるか。もちろんクルマの状態を見て、メカニック側からエンジニアにフィードバックすることもあります」
そう語る春田浩三さん。昨シーズン、ドコモ・チーム・ダンディライアン・レーシングから全日本スーパーフォーミュラ選手権を戦い、シリーズランキング7位を獲得した野尻智紀選手のマシンを担当するチーフメカニックです。
サーキットでは1台に4〜5人のメカニックがつきセットアップを行いますが、工場ではほぼ一人でマシンのメンテナンスを行うそうです。
「レース専用に開発されたマシンですから整備性が良く、工場ではあっという間にバラバラにすることができます。その状態から各部をチェックし、再びマシンを組み上げます。エンジンは自分たちが手を触れることはなく、データ管理や電気関係も専門家がいます。自分たちは機械的な部分の整備やメンテナンスを行っています。
サーキットに来て最初にコースインしたドライバーがピットに無事戻ってきて、何も違和感を感じなかったと言うまで安心できませんね。自分だけで組み込んだパーツは何度も確認して組み上げ、完璧にできていると自信を持っていても……」
春田さんは自動車整備の専門学校に通っているときからレーシングチームのサポートスタッフとして働き、卒業後にダンディライアンに就職。フォーミュラ・ニッポンとスーパーフォーミュラのメカニックとして約10年間働き、また2009年頃よりチーフメカニックとしてマシンを組み上げているそうです。しかし未だに、失敗する夢ばかり見るそうです。
「レースウィークは、予選前に1時間しか練習走行の時間がありません。そのあいだドライバーはさまざまなセットアップを試し、コースインとアウトを繰り返します。ラップタイムによって1時間の走行時間にピットインできる回数がおおよそ決まるので、そのなかでセットアップの作戦を立てていきます。メカニックがミスをすれば、その予定が変わる。正確さはメカニックに求められる大きな要素ですね」
愛用している工具について
そんな春田さんが多用するのは、意外にも6.3sq.のラチェットハンドルとソケットでした。
「カテゴリーによるとは思いますが、スーパーフォーミュラはチカラが必要な作業がほとんど無いんです。ですから使用する工具もごく一般的で、大きくても9.5sq.くらいまで。誰もが購入可能な、一般的な工具で作業しています。外装類は5~6mmのネジが多く、それらを素早く作業しようと思うと、この6.3sq.のラチェットハンドルとソケットが丁度良いんです。小さいネジを使う一番の理由は軽さですね。装着部分含め、なるだけ簡略化されていますから」
>>DOCOMO TEAM DANDELION RACING (ドコモ・チーム・ダンディライアン・レーシング) CEO村岡潔さんが語る2016年シーズン
2016年の試合スケジュールはこちら!>>【KTCチア部】モータースポーツ試合スケジュール2016
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