京都機械工具株式会社（本社：京都府久世郡久御山町／代表取締役社長：宇城邦英／以下「KTC」）は、株式会社日立製作所（執行役社長兼CEO：東原 敏昭／以下、「日立」）、YAMAGATA 株式会社（代表取締役社長：山形 隆司／以下、「YAMAGATA」）とともに、鉄道車両向けにAR* 技術を利用したボルト締結作業管理システムを共同開発しました。

本システムでは、作業者が装着するヘッドマウント型スマート端末のディスプレイ上へ締結すべきボルトの位置が表示され、作業者を誘導します。スマート端末に付属するカメラは締結作業を常時監視しており、KTCのデジタルトルクレンチ「デジラチェ[メモルク]」との連携により、指定のボルトが規定の力で締められたかを自動判定。作業が指定通り行われたと判定された場合は次の作業が表示され、ボルトの締結が不十分だった場合などは、再度作業を行うよう表示されます。作業者はヘッドマウント型スマート端末のディスプレイを通した視界上で効率的に作業を実施することができます。

日立は鉄道車両製造において、今回開発したボルト締結作業管理システムの現場実証を重ね、2019年度下期の実運用をめざすとのことです。

*AR(Augmentedd Reality:拡張現実)：スマート端末を通して実環境にデジタル情報を重ね合せる技術