ニュースリリース
このページに掲載されている情報は、本ニュースリリースが発行された時点のものです。
価格・仕様・サイズ・カラー・セット入組内容等は、製品発売後に変更される可能性があります。
(表示価格に消費税は含まれておりません。)
製品情報 2024/11/20
トルク管理を「作業管理」へ
新しいデジタルトルクレンチ メモルク PRO発売
総合ハンドツールメーカー京都機械工具株式会社(KTC)(京都府久世郡久御山町/代表取締役社長 田中 滋/証券コード5966)は、これまでのトルク管理を、作業工程を変えることなく「作業管理」へと進化させるデジタルトルクレンチ メモルク PRO全23種を2024年12月に販売いたします。
KTCは「安全、快適、能率・効率」の実現を開発コンセプトに掲げ、「軽くて、強くて、使いよい工具」を提供し作業現場や社会に作業環境改善をもたらしてきました。中でも「安全」については、最終製品の使用者の安全と、工具で作業をする技術者の安全の双方を最重要技術課題と位置づけ、工具製品に用いられる「素材」、「構造/機構」、センサや電子デバイス、ソフトウェアとの「統合」という多面的な要素から探求し続けています。
背景
我が国のものづくりは機械化・自動化が進み、自動車や家電製品などの多くは自動化装置によって人の関与の少ない状態で生産されています。しかしながら航空機、鉄道車両、設備・機械などは、組立、艤装、また完成稼働後の点検保守作業の大部分を人による手作業や判断に委ねられ、プロセス生産品であっても設備機械の保守・修理に関しては、人的作業による部分が非常に多く作業者任せ・現場任せにならざるを得ない工程が多数存在します。
- ✓ 作業の成否、良否の判断
- ✓ 文書・図面等のみの作業指示、作業要領
- ✓ 治工具等の管理
- など
現場では作業対象を取り違えたり、規定値を誤るなどの問題が多発しているのが現状であり、特にねじ締結での作業不良は安全品質にかかわる重大な問題の原因となっています。
今回新たに発売するデジタルトルクレンチ メモルク PROは、なかでも「作業の成否、良否の判断」や「文書・図面等のみの作業指示、作業要領」の作業者任せによるミスを解決する一手となる製品です。
さまざまな業界で安全に対する社会的な要求の高まり、働き方改革の実現に向けた作業の効率化が求められる今、KTCは経験や勘に頼っていた曖昧な作業からの脱却を実現します。工具や計測機器にセンシング技術を取り込み、その測定データをエッジコンピュータに送信、作業履歴(データ)に基づくトレーサビリティ管理や作業支援の強化を図ることにより、最終製品の使用者の安心、現場作業者の安全、作業品質、顧客満足度の向上を実現します。
特長
管理者が確実に作業指示を行えるサポートツール
管理者が作業の指示を行う際、二次元コード生成ツールを利用して作業指示書を作成。作業者が誤った目標トルク値を設定し作業するリスクを軽減します。二次元コード生成ツールで作成した指示書は、バーコードリーダー等を利用してTRASAS Admin PRO / AOがインストールされた端末(Windows PC)で読み取り、メモルク PROに直接に設定を指示します。
作業者の習熟度による作業結果のバラつきを減らすデジタルトルクレンチ
メモルク PROは、設定トルク値に到達したことを音や光、振動で通知。また設定トルク値をオーバーしたことも通知するので、締結作業を初めて行う作業者でも確実な作業を可能にします。またメモルク PROは本体が保有する情報をリアルタイムでTRASAS Admin PRO / AOへ転送。作業管理の実現に貢献します。
トルク管理を作業結果管理から「作業管理」へ進化させるアプリケーション
TRASAS Admin PRO / AOは、作業結果を帳票に自動出力させることで、記入ミス・転記ミスを減らし確実な作業結果管理を実現します。また、メモルク PROから取得した情報を分析することで、ボトルネックとなっている作業工程を見える化、工程改善を行うことで、作業時間の短縮や製品品質の向上などの結果につながる可能性があります。ほかには、作業/作業者の評価指標となる情報を正確に取得できることで公正な評価につながり、作業者のモチベーションアップ、また人員の確保につながることも。作業者の意識向上や製品の品質向上は企業価値全体を高めます。
メモルク PROから取得できる情報
測定値 | 測定単位 | 作業日時 | 工具番号 | ニックネーム | 判定結果 |
回転方向 | 目標値 | 目標下限値 | 目標上限値 | 判定モード | 有効長 |
導入のご相談、お問合せはこちら
メモルク PROおよび関連するソフトウェアの導入に関しては、お客様の環境やお困りごとに応じてご提案をさせていただきます。まずはお気軽にお問合せください。
新製品一覧
-
ラチェットヘッド
ボルトやナットのトルク管理に最適なラチェットヘッド。工場や製造現場の組付けなど、あらゆるトルク管理が可能。
-
モンキヘッド
ラチェットヘッドでは作業が困難な場所に対応するモンキヘッド。ガスや水道管、フランジなどの締め付け作業に最適。
-
交換式ヘッド
豊富なバリエーションの交換ヘッドを組み合わせることで、幅広い作業シーンに対応。
※交換ヘッドは別売です。
No. | 品名 | トルク測定範囲 | 小売参考価格 | 発売時期 |
---|---|---|---|---|
GNWH010-R2 | 6.3sq. メモルク PRO | 2~10N ・m | ¥140,000 | 2024年12月 |
GNWH025-R2 | 6.3sq. メモルク PRO | 5~25N ・m | ¥140,000 | 2024年12月 |
GNWH010-R3 | 9.5sq. メモルク PRO | 2~10N ・m | ¥140,000 | 2024年12月 |
GNWH025-R3 | 9.5sq. メモルク PRO | 5~25N ・m | ¥140,000 | 2024年12月 |
GNWH050-R3 | 9.5sq. メモルク PRO | 10〜50N・m | ¥138,000 | 2024年12月 |
GNWH100-R3 | 9.5sq. メモルク PRO | 20〜100N・m | ¥140,000 | 2024年12月 |
GNWH100-C4 | 12.7sq. メモルク PRO | 20〜100N・m | ¥142,000 | 2024年12月 |
GNWH200-R4 | 12.7sq. メモルク PRO | 40〜200N・m | ¥149,000 | 2024年12月 |
GNWH300-R4 | 12.7sq. メモルク PRO | 60〜300N・m | ¥157,000 | 2024年12月 |
GNWH600-R6 | 19.0sq. メモルク PRO | 120~600N ・m | ¥278,000 | 2024年12月 |
GNWH800-R6 | 19.0sq. メモルク PRO | 160~800N ・m | ¥302,000 | 2024年12月 |
GNWH800-R8 | 25.4sq. メモルク PRO | 160~800N ・m | ¥302,000 | 2024年12月 |
GNWH025-W24 | モンキヘッド メモルク PRO | 5~25N ・m | ¥148,000 | 2024年12月 |
GNWH050-W24 | モンキヘッド メモルク PRO | 10~50N ・m | ¥146,000 | 2024年12月 |
GNWH100-W36 | モンキヘッド メモルク PRO | 20~100N ・m | ¥150,000 | 2024年12月 |
GNWH200-W36 | モンキヘッド メモルク PRO | 40~200N ・m | ¥157,000 | 2024年12月 |
GNWH010-X0912 | 交換式ヘッド メモルク PRO | 2〜10N・m | ¥142,000 | 2024年12月 |
GNWH025-X0912 | 交換式ヘッド メモルク PRO | 5〜25N・m | ¥142,000 | 2024年12月 |
GNWH050-X0912 | 交換式ヘッド メモルク PRO | 10〜50N・m | ¥140,000 | 2024年12月 |
GNWH100-X0912 | 交換式ヘッド メモルク PRO | 20〜100N・m | ¥144,000 | 2024年12月 |
GNWH100-X1418 | 交換式ヘッド メモルク PRO | 20〜100N・m | ¥144,000 | 2024年12月 |
GNWH200-X1418 | 交換式ヘッド メモルク PRO | 40~200N ・m | ¥151,000 | 2024年12月 |
GNWH300-X1418 | 交換式ヘッド メモルク PRO | 60~300N ・m | ¥159,000 | 2024年12月 |
関連サイト
- トルク管理の基礎知識
- 2020/02/25ニュースリリース:TRASAS 次世代作業トレーサビリティシステム モノとヒトの作業のすべてをつなぐ IoT工具シリーズを発表
- KTC Times 工具大進化Vol01. 安全に対する考え方 ~製品安全への取組みと情報発信~
- KTC Times 工具大進化Vol02 製品と提供価値を創り出す取り組み
- KTC Times 工具大進化Vol03 様々な工具の系統分類
- KTC Times 工具大進化Vol04 トルクレンチとトルク管理の必要性、 そしてさらなるシステム進化
- KTC Times 工具大進化Vol05 DX(デジタル ・ トランスフォ ー メ ーション)を推進する、 自動車関連業界の導入事例
- KTC Times 工具大進化Vol06 つながる、見える化工具とソフトウェアやスマートデバイスを包括したシステムによるデジタル・トランスフォーメーションに「なぜ取り組むのか」