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【なるほど!工具ノート その10:めがねレンチのヘッドの秘密】
なるほど!工具ノート 2015/04/22
KTC入社2年目の朝津かなと申します。
後輩ができ嬉しい反面、さらに身が引き締まる思いの今日此の頃です。
今回のテーマは「めがねレンチのヘッドの秘密について」です。
最近、先輩にこんなことを聞かれました。
「プロはスパナとめがねどちらをよく使うと思う?」
私は自信満々に答えました、「スパナですよね! 工具=スパナのイメージがあります。」
すると、意外な答えが返ってきました。
「正解は、めがねレンチ。作業に安定感があるからね。」スパナに対して安定感のなさを感じたことがなかった私は、答えに納得できませんでした。
そこで、十二角のめがねレンチとスパナを用意し、ボルトを回し比べてみることにしたのです。
実際に使用してみると… 想像していた以上に両者に違いがありました。
最初に気が付いたのは、「ボルトへのかけやすさ」の違いです。スパナをかける時、作業に不慣れな私はボルトの向きを目で確認して、ボルトの向きにヘッドの向きを合わせ動かしてスパナをかけていました。
一方、めがねレンチはボルトにヘッドを当てて少し動かすだけでしっかりとボルトにかけることができ、作業時間が大幅に短縮されたのです。これには、二重六角とも呼ばれる、ヘッドの十二角に秘密がありました。
次に気が付いたのは、「ボルトを締めるときの感覚」の違いです。スパナを使った後にめがねレンチを使うと、ボルトを回している力がよりはっきりと手に伝わり、作業がとても心地よいものに感じられました。
これがいわゆる「安定感」なのだと思いました。スパナとボルトの接触点が2点に対して、めがねレンチは6点と多いので、スパナよりもボルトが滑りにくく、安定した作業が可能になるのですね。
プロの世界ではより快適で、より確実に作業が求められます。両者を比較することで、「スパナよりも、めがねレンチの方が頻繁に使われる」理由がよく分かりました。
どちらも大抵の工具セットに入っていて、日常でもよく使いますよね。 そんな工具だからこそ、特性をよく理解して使っていきたいと思いました。
皆さんは、めがねとスパナ、どちらを多用されますか?
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