自動車のオイル交換は通常２通りの方法があります。 下抜き：エンジンの下にあるドレンボルトを緩めてそこから抜きとる。（自然落下） 上抜き：オイルレベルゲージなどエンジンの上から抜きとる。（吸い取る） 自然落下によってエンジンオイルを抜くのは簡単にわかりますが、では「吸い取る」とはどのような方法なんでしょうか？ その方法とは、オイルドレーナーのタンク内の気圧を大気圧より低く（負圧）することで、エンジンからオイルを吸い出すんです。つまり、圧力が低い方に気体や液体が流れる原理を利用している訳です。 ではどうやってタンク内を負圧の状態にするのかは写真右下の略図を見ながらご説明します。 オイルドレーナーは圧縮空気を利用して負圧を産み出す部品（エジェクタ）がついています。このエジェクタに圧縮空気を送ると、ノズルにより絞られて拡張室に流入します。 その時圧縮空気は高速になり、ディフューザに流れます。高速流により拡張室の圧力が低下し、接続されたタンク側から圧力の低い方へ空気が流入。圧縮空気と共にディフーザーから排気されます。 因みに、拡張室の圧力が下がるのは「流れが速いところほど圧力が小さい」という「ベルヌーイの定理」を利用したものです。このようにして一度タンク内を負圧にすることでエンジンオイルを抜きとることができるんです。 本製品、皆様ご自宅にいかがでしょうか？ ・・・なんて私には言えません。 利用には業務用の大型コンプレッサーが必要になりますし、小さなタンクの小型コンプレッサーでは負圧にする作業だけでどれだけ時間がかかってしまうか・・・。 多分、その時間があれば下抜き作業ができてしまいます。 皆さんが、今度オイル交換をされる際、どのような方法で交換しているのかちょっと興味がわいてきたんじゃないですか？ 製品の詳細は公式サイトをご覧ください。 ▼ 製品詳細はこちら http://bit.ly/14RFJhu