ホイールがむき出しのフォーミュラカーで争われる全日本スーパーフォーミュラ選手権。それまで開催されていた“フォーミュラ・ニッポン”をベースに、F1やインディーカーと並ぶ世界標準のフォーミュラカーレースを目指し、2013年よりスタート。ホンダとトヨタが供給する2.0L直列4気筒直噴ターボエンジンを搭載したコンパクトなマシンによって、コーナーではF1を上回る速さが計測されるなど、世界のドライバーやレース関係者はもちろん、世界中のレースファンからも注目を集めるレースなのです。

ダンディライアンは1993年のチーム設立当初からフォーミュラレースに参戦してきた名門チーム。1999年には最高峰クラス／フォーミュラ・ニッポンに挑み、2004年にはドライバーズチャンピオンを、2012年にはチームチャンピオンを獲得しています。

ダンディライアンのチーム設立と時を近くして、1995年にKTCは自らのものづくりの粋を集めた最高傑作として “nepros／ネプロス”を発売。最高を目指し新しいことにチャレンジする精神に溢れた両者は共鳴し、KTCはドコモ・チーム・ダンディライアン・レーシングのテクニカルパートナーとしてともに歩んできました。

「自動車メーカーが主体となるチームが多い中、我々は唯一のインディペンデントなチームです。そしてその活動を支えてくれているのが協賛企業の皆様です。そのなかでKTCはチーム設立当初から支えて頂いている企業のひとつ。当時“ネプロス”をリリースしたばかりで、そのチャレンジ精神に感銘を受けた自分は、飛び込みで協力依頼に伺ったのをいまでも覚えています」

2016年、ドコモ・チーム・ダンディライアン・レーシングは、マクラーレン・ホンダのサードドライバー／ストフェル・バンドーン選手が加入し、昨シーズン7位を獲得した野尻智紀選手と2台体制でチャンピオン獲得を目指します。そこで今回は、スーパーフォーミュラーに参戦中のダンディライアンCEO村岡潔さんにお話を伺い間ました。

「ストフェルは売り出し中の若手ドライバーではなく、ヨーロッパでその実力が高く評価されている伸び盛りのトップドライバーです。いままでどのカテゴリーにチャレンジしても初年度にトップ3に入り、2年目にはチャンピオンを獲得。その2年でステップアップを繰り返してきました。

もし彼に結果がともなわなければ、それは我々チームか日本のスーパーフォーミュラというカデゴリーの、いずれかに問題があると言われかねないくらいのスーパースターです。そんなドライバーの走りを、日本のサーキットで見られるのです。レースファンだけじゃなく、他のチーム関係者やドライバーたちもそれを楽しみにしているくらいです。

コーナーリングスピードがF1よりも速い、地上最速のモータースポーツを、ぜひ現場で体感して欲しいですね。音や匂いも含めて、ライブじゃないと感じられないモノがそこにはありますから」