ＫＴＣ（京都機械工具株式会社）が2017年12月に発売したネプロス「6.3sq.T形ハンドル」（NBHT2）およびネプロス「6.3sq.クローフットレンチ」（NBNS2-08W～12W）が、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する2018年度グッドデザイン賞を受賞しました。

ネプロス(nepros)は、「より強く、より使いよく、より美しく」をコンセプトに開発されたKTCのフラッグシップモデルの工具です。

グッドデザイン賞とは、1957年に創設された日本で唯一の総合的デザイン評価・推奨制度です。KTCは1995年に「ネプロス 9.5sq.ラチェットハンドル」（NBR3UN）で初めてグッドデザイン賞を受賞（後にグッドデザイン・ロングライフデザイン賞を受賞）。その後、進化系デジタルトルクツール「デジラチェ」や、ネプロス 9.5sq.ラチェットハンドル「NBR390」等で受賞し、KTCでは計30件を受賞しています。

受賞製品

ネプロス「6.3sq.T形ハンドル」（NBHT2）

[製品概要]
• 本製品は、自動車やバイクなどの整備に用いられ、ねじの早回しが確実にできる工具です。最もサイズの小さな差し込み角6.3mmの規格で、二面幅14mmまでのボルト・ナットに対応しています。ハンドル部をくびれさせ、手や指にフィットする形状を造り出しました。ハンドルの両端にウエイトを置くことにより、早回し時に遠心力を活かし、作業性が向上します。持ち運びに便利なサイズと使用感、作業現場の一線で活躍する機能を追求しました。

[審査員の評価]
• ユーザーの手から作業を生みだす一体感を実現した、美しい工具。持ったときに絶対的な安定感があり、わずかな曲線やくびれ、光沢、重心の設計など、細部にこだわった結果として現れる高い質感を備えた仕上がりで、その存在感は、T形ハンドルを常識を越えているとも言える。所有者の職人魂と確かな作業を支えるものとして評価できる。

ネプロス「6.3sq.クローフットレンチ」（NBNS2-08W～12W）

[製品概要]
• 本製品は、9.5sq.規格では難しかった狭い個所へのアクセスはもちろん、6.3sq.のコンパクト性の利点をさらに引き出すために専用設計された工具です。ABSユニット等の2本以上の配管が隣り合うような狭所作業に特化した、くびれたデザインを採用しました。配管の並ぶ狭い作業スペースでもアクセス可能であり、干渉を防ぎ振り角を確保できます。また、口径部中心からドライブ角中心距離を共通サイズにし、トルクレンチと組み合わせたとき、計算がしやすくなっています。

[審査員の評価]
• より狭い箇所において、配管が複数絡み、接触せずに作業を行なうことを、曲線や内部の形状の設計だけで可能にした。構造的な発想に加え、細部へのこだわりは、工具としての高い安定感、所有感、精度を体現し、またモノとしての美しさも備えている。他の工具との組み合わせ作業も考慮し、作業現場の効率向上を支える点も評価する。

詳細情報

ネプロス 6.3sq.T形ハンドルおよびネプロス 6.3sq.クローフットレンチの詳細についてはWebカタログのネプロス 6.3sq.T形ハンドル、ネプロス 6.3sq.クローフットレンチをご覧下さい。また、ネプロスについては「ネプロスポータルサイト」をご覧下さい。

関連リンク