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ユニオン機構について

ユニオン機構はプッシュボタン操作によりソケットの装着・取り外しを容易にすると同時に、作業中にソケットが不意に外れないようソケットを確実に保持する機構で、KTCの主なラチェットハンドルに採用されています。

ソケットを容易に外すことを目的とした一般的なプッシュキャンセル機構では、ソケットを保持するボールがプッシュピンのテーパー面で支えられています(図1-A)。プッシュピンを押し上げようとするバネの力がテーパー面を通してボールを外側へ押すので、ソケットは保持されます。プッシュボタンを押すと、ボールがフリーになりソケットを簡単に取り外すことが出来ます。この構造では、プッシュボタンを押さずにソケットを外そうとすると、ボールがプッシュピンのテーパー面を押しながら引っ込みます。そのため、作業中にソケットをこじたり、ボルト・ナットにソケットが食い込んでしまった場合、ラチェットハンドルからソケットが外れてしまうことがあります(図1-B)。

KTCのユニオン機構はボールをテーパー面でなく平面で保持しているため、プッシュボタンを押さずにソケットを外そうとしてもボールは押し込まれず、ソケットは外れません(図2-A)。プッシュボタンを押すとプッシュピンが下がり、ボールが段に落ちてソケットがフリーになり、ソケットを容易に外すことが出来ます(図2-B)。この構造では、プッシュボタンを押さない限り、ソケットはラチェットハンドルから外れないので、安定した作業が可能です。また、高所作業等でのソケットの落下防止にも有効です。

  • ※ユニオン機構はソケットを差し込む際にもボタンを押す必要があります。
  • ※ユニオン機構はKTCの現行品同士での使用を前提に設計されています。生産終了した旧品や、他社品との組み合わせでは正しく機能しない場合があります。
  • ※ボール溝のないソケットは固定できません。
ユニオン機構を採用したラチェットハンドルヘッド
一般的なプッシュキャンセル機構
KTCのユニオン機構