開発ストーリー
iPゴールドは如何にして生まれたのか。 誕生までの開発ストーリーをご紹介します。
KYOTO TOOL CO., LTD.
iPゴールドは如何にして生まれたのか。 誕生までの開発ストーリーをご紹介します。
これまでネプロスは数々の特別・限定モデルを展開してきました。
初の限定モデルは、ネプロス誕生10周年記念モデル「ネプロス 9.5sq.木柄ラチェットハンドル(紫檀)」。ラチェットハンドルの柄には高級木材として知られているローズウッド(紫檀=したん)を採用しました。
また、2006年に数量限定で発売した「ネプロスブラウンチタンコーティングスペシャルセット」はネプロス初となる本体そのもののカラー変更で、3層構造のめっきの上からさらにチタンコーティングを施すことで、標準仕様の仕上げとは異なる深みのある濃褐色の美しい光沢を楽しめる逸品として評判を得ました。
ネプロスのコンセプトである「より強い より使いよい より美しい」を追い求め、2016年には「iPブラック」を発売。
通常の表面処理に宇宙開発技術から生まれた真空めっき「イオンプレーティング(iP)」を施したもので、表面に傷がつきにくく耐久性が高い仕上がりとなっています。
iPシリーズ第2弾として登場したのは、2018年発売の「鉄紺」シリーズ。機能、品質はもちろん、日本古来の伝統色に大変好評をいただきました。
シリーズ第3弾となる「iPゴールド」。優れた耐久性を誇るiP処理を前提に今までとは異なる色を選択しました。その着眼点は「視認性」。
これまでのカラーは素材が金属のため、銀色や黒色等どちらかというと渋くてクールなダークカラーでした。しかし、作業の安全性や効率・能率性を考えたときに「ハンドツールそのものを目立たせる」ことがとても重要であると考えました。
エンジンルームやねじが付いているところはたいがい暗く影になっていますしね。
また、様々なハンドツールの管理方法が現場で検討・採用されている背景には、重大事故の原因となる作業中の置き忘れや紛失を防ぎたいという思いがあるからです。
今回は、そこに着目し圧倒的な美しさとともに物理的に視認性を高くするゴールドという選択に至ったのです。
1950年の創業以来、社会に「安全、快適、能率・効率」を提供するため「軽くて 強くて 使いよい」をコンセプトにものづくりに邁進してきました。
創立30周年に初めて高級工具にチャレンジし、設計・加工技術を見直しつくりあげた「デラックスツール」。それから4年後、表面仕上げにもこだわり、その名の通り鏡のような美しさを追加した「ミラーツール」は、今もその使いよさと美しさに対する評価を得ています。
しかし、世界一のハンドツールへの挑戦として徹底的なヒアリングはもちろん、一から設計・素材・加工法等を見直し、5年もの歳月をかけ「ネプロス」を生み出しました。発売後25年経った今でも素材、機構・構造を進化させています。
「new professional satisfaction(達人の新たなる満足)」の称号にふさわしいハンドツールとして、これからもネプロスの挑戦は続きます…