今回ご紹介するのは、赤と黒のコントラストが鮮烈な印象を与える革柄ラジオペンチ、ニッパ、ワイドニッパの3モデル。
この3モデルは、2015年に発売したネプロス発売20周年記念モデル9.5sq.革柄ラチェットハンドル「TypeRS」から、インスピレーションを得て開発。
ラチェットハンドルとプライヤ類では形状、使い方、握り方、力の入り方等が違うため細部は大きく異なる。
革巻きステアリングで使用されるものと同等の牛革を採用し、高い耐久性・機能性を誇る。表面にはディンプル加工を施すことで、手にしっくりなじみ、力を加えた時にはさらに手に吸い付くような感覚を覚える。
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ハサミ類は切断用の刃があるため、めっきをしていないが、
KTC製品よりも磨きをかけネプロスの特徴であるミラーの美しさを再現した。
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黒地に映える千鳥縫いの赤いステッチでスポーティな印象に。ラチェットハンドルグリップ以上に大きな力がかかることを想定し、「TypeRS」より縫い糸を太くした。
機能性、デザイン性両面を突き詰めた結果のスタイリング。
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今回の革柄は通常モデルのソフトグリップの上に革を巻き付け、グリップエンド部から根元付近まで縫製、最後は革を曲げ込んで接着をする。
この部分の接着がしやすいよう、
曲げ込む箇所の革を事前に薄く加工している。
「革を漉(す)く」と呼ばれるこの作業、厚すぎても薄すぎてもいけない、職人の絶妙な技術が求められる。 |
この細部へのこだわりが美しい仕上がりを実現している。 |
使い込むほどに革に艶が出て、最初はゴツゴツした糸目の部分も徐々に馴染んできて味が出る。そんな革製品ならではの感覚は、使わないと知ることはできない。
開発者コメント
限定モデルだからと構えず、ぜひ普段使いをしてほしい。
どんどん手になじむ感覚をぜひ味わって頂きたい。
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