プロメカニックの感性をどこまでも刺激する究極の工具「nepros」。この最高傑作のハンドツールに込められた数々の機能を詳細に解説します。 今回はラチェットハンドルのグリップ部分に焦点を当て、解説します。
握りやすく力をかけやすいラチェットハンドルを追求して生まれたグリップ形状は、KTC BR3Eよりも太いグリップ形状。 開発のヒントとなったのは公園の鉄棒だった。ある程度の太さがあったほうが、力をかけやすいと考え、試作を繰り返してたどり着いたのが、この太さ(20mm)。 さらに、指をしっかりかけるためグリップのくぼみをつけ、滑り止めのためのゴムリングをグリップエンドに装着。 こうして理想的なグリップ形状が完成した。
グリップを太くするとグリップ側が重くなり、重量バランスが悪化する。この問題を解決するために出した答えは、グリップを中空構造にするという他に例のないものだった。 ラチェットハンドルは2通りの使い方がある。 ヘッドを持って早回しをする使い方とハンドルを持って大きな力をかける使い方である。ヘッドを持って早回しをする際は、ハンドルは軽い方が慣性力が小さくなり回しやすくなる。 しかし、ハンドルを持って締める際は逆で、ハンドルは重い方が回しやすい。最適な重量バランスにするため何度もモニター試験を行い、誰もが使いやすいと感じられるよう徹底的に調査した。 一体成形にしか見えない外観であるにも関わらず、独自の加工技術によって内部を中空にし、太めのグリップでありながら、グリップ部とヘッド部の絶妙な重量バランスを実現。
ネプロスのラチェットハンドルは、グリップの中心をヘッドの差込角側にオフセットしている。こうすることでグリップに伝わる力をソケットに近づけ、かけた力をソケットに効率的に伝達。ソケットの高さがある分、ボルト/ナットへの作用点とグリップの力点に距離があるため、グリップを操作したときにソケットが倒れようとする力が発生する。そのためグリップの中心位置をソケット側に近づけている。この構造はKTC BR3Eにも採用されているが、ネプロスは中心をよりヘッド側にオフセットし、力の伝達効率をさらにアップ。
小気味よいクリック音を奏でる90枚ギア。 その真価は狭小なスペースでの作業で発揮される。 KTC BR3Eもネプロス NBR390も全長は180mmだが、作業に最低必要なグリップエンドの振り幅は36枚ギアのKTC BR3Eの約29mmに対し、90枚ギアのネプロスは約12mm。
例えばグリップエンドが50mmしか振れない作業環境の場合、ギア1ノッチあたり幅29mm必要なKTC BR3Eは1ノッチ分の10°ずつしか回せないが、1ノッチあたり12mmのネプロスなら一度にギア4ノッチ分の16°回せる。送り角の小ささは、作業効率の向上にも貢献。
ラチェットハンドル(nepros NBR390)
比較したラチェットハンドル(KTC BR3E)
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