プロメカニックの感性をどこまでも刺激する究極の工具「nepros」。この最高傑作のハンドツールに込められた数々の機構を詳細に解説します。 今回はラチェットハンドルのヘッドに焦点を当て、解説します。
ネプロスのギアを空転させると、小気味よいクリック音が聞こえる。この美しい音色を奏でているのは、送り角4°、7段クロウ、世界最高クラスの90枚ギアを搭載した精密な駆動機構。 KTC BR3Eの36枚ギアでは、ラチェットの回転方向を切り替えるチェンジャーとギアに掛かるクロウ(爪)は一体構造で、ギアを2段のクロウで支えているのに対してネプロスは駆動機構の構造を一新している。送り角を小さくするためにギア数を多くすると、1ギアあたりの山の大きさは小さくなり強度が低下するため、ギアに掛かるクロウの数を7段に増やして力を分散させることにより、同等の強度を実現。
回転方向が勝手に切り替わったり、切り替えレバーが中間で停止して空転したりしない最適な構造に設計。 また、切り替えレバーの振れ幅を大きく取り、確実な操作を実現。
KTCのユニオン機構はボールをテーパー面でなく平面で保持しているため、プッシュボタンを押さずにソケットを外そうとしてもボールは押し込まれず、ソケットは外れない(図2-A)。 プッシュボタンを押すとプッシュピンが下がり、ボールが段に落ちてソケットがフリーになり、ソケットを容易に外すことが出来る(図2-B)。この構造では、プッシュボタンを押さない限り、ソケットはラチェットハンドルから外れないので、安定した作業が可能。建設現場等の高所やエンジンルーム等の狭所に、ソケットが落下してしまう事故を防止できる。
ユニオン機構のリリースボタンは、ヘッド面からの出っぱりを極限まで抑えることにより不用意なソケットのリリースを防止。大きめなボタンは押し易さに配慮。更にユニオン機構はソケットの落下を防止。
コンパクトなヘッド形状により狭い場所での作業効率を高める。
ネプロスラチェットハンドシリーズはお客様によるパーツ交換が可能なリペアキットを設定。長期間安心してお使いいただける。
ラチェットハンドル(NBR390)
ラチェットハンドル(KTC BR3E)
小判形ラチェットヘッドでは世界最多のギア数90枚を実現したラチェットハンドル(NBR390)を精巧に模したチャームと、ギア数を表す美しいロゴ、マットな質感のオーバルエンブレムのキーリングです。
利きネプロスとは、neprosの機能美や設計思想を外観からじっくり味わっていただくためのお作法です。 今月の「利きネプロスのお作法」は、「ソケットのお作法」です。
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