LESSON1 ドライバ類

ケイティ

『ドライバの正しい使い方って?』『たくさん種類がある中からどれを選べばいい?

そんなギモン、お悩みをケイティが一気に解決しちゃいます!

そもそも、ドライバって何?

ドライバは、家庭などでもよく見られる一般的な工具で、プラスねじやマイナスねじを締めたり緩めたりする時に使用します。

このねじを回します。

\ ねじはなぜ締まるの? / ねじの基礎知識

ドライバの使い方 ドライバの選び方 バリエーションとラインナップ

ドライバの使い方

ケイティ

まずはじめに正しい使い方の大事なポイントを解説していきます!

ドライバの正しい使い方、意外と知らない人が多いんです。

正しい使い方

はじめにドライバとねじのサイズが合っていることを確認しましょう。サイズが合っていないと、ドライバとねじの間がぐらついてしまいますので、サイズの合ったものを選びましょう。

ドライバは、ねじを押しながら回しましょう。軸がぶれないように、軸にも手を添えるのがポイント。回しはじめは軽く回るのであまり意識をしなくても良いですが、最後にしっかり締めるときは押す力を意識して下さい。

固く締まったねじを緩めるときは、特に押す力を強めないとネジを傷めてしまうので注意が必要です!

工具の豆知識

基本は7:3の法則

基本は「押す力:回す力=7:3」ですが、ねじが軽く回る場合は押す力を弱めても大丈夫です。逆に、固く締まったねじを緩める場合は押す力をさらに大きくする必要があります。

基本は7:3の法則図

間違った使い方

片手で使用すると、ドライバの軸がぶれてネジをしっかりと締めることができません。

  • 電気が流れているものには使用しないで下さい。グリップの樹脂は絶縁のためのものではありません。
  • 片手に材料を持ち、片手にドライバを持って作業する等、不安定な状態で作業しないでください。
  • たがねやレバーの代わりには使用しないでください。
  • ハンマー代わりには使用しないでください。
  • ハンマー等でたたいて衝撃を加えないでください。
  • ドライバはねじのサイズに合ったものを使用してください。
  • 保護めがねのご使用をお勧めします。
  • 先端が磨耗、欠け、ヒビ割れしたドライバは使用しないでください。
間違った使い方 注意点
ケイティ

「間違った使い方」の動画では、最後まで片手で締めてたよね?
あれではきちんとねじが締まらず、緩みの原因になっちゃうよ!

工具の豆知識

正しいサイズを選択するコツ

ドライバにもサイズがあります。ねじのサイズに合ったものを選ぶことが大切です。

正しいサイズを選択するコツ図
  • ねじのサイズが分からないときは最初にねじサイズより大きめのドライバを試す。
  • 次に、1のひとつ下のサイズを試す。
  • ドライバが先端ねじにぴったりと合うことを確認し、作業をする。

※ドライバのサイズがねじのサイズより小さい場合、ガタが大きくなり、ねじの穴を傷めてしまいます。

ドライバの選び方

ケイティ

ドライバの正しい使い方は分かりましたか?
次はドライバの選び方を学んでいきましょう♪

ドライバの種類や機能を紹介しながら、
より目的に合ったドライバを選ぶポイントをお伝えします。

1.グリップで選ぶ方法

【材質で選ぶ】

それぞれの材質の特性を知った上で、作業目的に応じて選びます。

PDD1シリーズ
樹脂(ハード)

硬く耐久性があり、汚れが付きにくい素材です。
樹脂柄ドライバ クロス貫通タイプ(PDD1シリーズ)

左:D7Pシリーズ/右:D1P2シリーズ
樹脂(ソフト)

表面に弾力があり、手にやさしい素材です。
左:ソフトドライバ クロス(D7Pシリーズ)
右:樹脂柄ドライバ クロス貫通タイプ(D1P2シリーズ)

PDシリーズ

暖かみのある木質を活かした伝統的なドライバ。油で汚れた手でも滑りにくい利点もあります。
木柄ドライバ クロス貫通タイプ(PDシリーズ)

【形状で選ぶ】

お店で実際に握り具合を確かめて、自分の手に合ったものを選びます。

D8Pシリーズ
ラウンドタイプ

グリップを丸く手のひらで包み込むように持つこの形状は、より押し回しがしやすいです。
押し回しが特に必要な木ネジ用としてよく使われますが、力の弱い方や女性向きとも言えます。
ソフトラウンドドライバ クロス(D8Pシリーズ)

左:D1P2シリーズ/右:ND3Pシリーズ
四角・六角タイプ

角があるので滑りにくく大きな力がかけられます。置いたときに転がりにくいのもメリットです。座金をたたく時にも使いやすい形状です。
左:樹脂柄ドライバ クロス貫通タイプ(D1P2シリーズ)
右:ネプロス 木柄ドライバ貫通タイプ(ND3Pシリーズ)

D12Pシリーズ
丸タイプ

角がないので早回ししやすく、手にやさしい形状です。
木柄ドライバ クロス貫通タイプ(D12Pシリーズ)

2.軸で選ぶ方法

1.貫通と非貫通

軸の取り付けによって貫通と非貫通があります。

貫通タイプは座金をたたいてねじにショックを与え、固着したねじを緩めるような使い方ができます。ただし、ドライバ先端の劣化は早くなり、ねじや部材を傷める可能性もあるので、インパクトドライバの使用をおすすめします。

KTCのカタログでは、貫通タイプにマークをつけています。
貫通と非貫通説明図

2.形状

丸軸 (◯)

丸軸 (◯)

一般的な形状で、軸を手で支えながら回す際に使いやすいです。

角軸 (□)

角軸 (□)

高いトルクが必要な際、スパナなどのレンチを掛けることができます。

3.ボルスター

軸の根元に六角を付けることで、固くてまわりにくいねじを緩めるときはレンチを掛けて回せます。

ボルスター
KTCのカタログでは、ボルスターつきにマークをつけています。

4.先端マグネット

先端にマグネットが着磁されているドライバーです。そのため、ねじを逆さまにしても落ちません。

先端マグネット
KTCのカタログでは、マグネットつきにマークをつけています。

ドライバのバリエーションとラインナップ

ケイティ

いよいよ応用編です。ケイティにしっかりついてきてね♪

ドライバには他にもこんなバリエーションがあります。
目的によって使い分けてみてね!

D1PSシリーズ

スタッビドライバ

狭いところでも使いやすいようにグリップと軸が短くなっていますが、使い勝手はスタンダードタイプより劣ります。
樹脂柄スタッビドライバ クロス(D1PSシリーズ)

DBRS06

ラチェットドライバ

ラチェット機構を内蔵し、早回しが可能なドライバです。
ラチェットスタッビドライバ(DBRS06)

SD6

インパクトドライバ

ハンマでたたいた力を回転力に変え、締め過ぎたり固着したねじを緩めるドライバです。
インパクトドライバセット(SD6)

プラス・マイナスねじ以外に使用するドライバ

D1Hシリーズ

ヘキサゴンドライバ

六角穴付ボルトを回すドライバです。
ヘキサゴンレンチ(六角棒レンチ)の基礎知識はこちら
樹脂柄ヘキサゴンドライバ(D1Hシリーズ)

D1Tシリーズ

T型トルクスドライバ

T型トルクスボルトを回すドライバです。
樹脂柄T型トルクスドライバ(D1Tシリーズ)

BD20+BT3シリーズ

ドライバ型ハンドル

先端にドライブ角が設けてあり、ソケットレンチ用ソケットやビットソケットが使用できます。写真はクロスビットソケットと組み合わせた状態です。
ドライバ:9.5sq.ドライバ型ハンドル(BD20)
ソケット:9.5sq.クロスビットソケット(BT3シリーズ)

初心者におすすめのドライバ

KTCでは、先端部が十字になっているプラスドライバのことをクロスドライバと呼んでいます。

左:D7Pシリーズ/右:D7Mシリーズ

ソフトドライバ クロス・マイナス

グリップ部分がソフトな素材なので手にかかる負担が軽く、女性にもおすすめです。その分、力の必要な作業には向かず、家庭向けのドライバとなります。
左:ソフトドライバ クロス(D7Pシリーズ)
右:ソフトドライバ マイナス(D7Mシリーズ)

左:D1P2シリーズ/右:D1M2シリーズ

樹脂柄ドライバ クロス・マイナス貫通タイプ

滑り止め効果を高める凹凸の入ったグリップのため、ソフトドライバよりも力の要る作業に向いています。プロユーザーにも人気のタイプです。
左:樹脂柄ドライバ クロス貫通タイプ(D1P2シリーズ)
右:樹脂柄ドライバ マイナス貫通タイプ(D1M2シリーズ)

ケイティチェック!LESSON1をしっかり理解できたか、ケイティがチェックするよ!

ケイティ
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固くしまったねじを緩めるとき、どちらの力を意識するとねじを痛めにくいかな?
正解♪
ドライバを使うときは実践してみてね!
さぁ、次のレッスンに行ってみよう!
レッスン2 六角棒レンチ類へ
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残念!
もう一度動画を見てみよう!
LESSONのはじめへ
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